1探究テーマってなに?
自分で「問い」を立てて、答えを探していくこと
学校の「総合的な探究の時間」でやっていることと同じです。ちがうのは、答えが決まっていない問いを、自分で立てるところ。
- 1問いを立てる→
- 2調べる・聞く→
- 3整理して考える→
- 4まとめて伝える

答えを覚えるのではなく、答えを探すのが探究
「調べてまとめる」で終わらないのが探究
| 調べ学習 | 探究 |
|---|---|
| テーマは先生が決める | 問いは自分で立てる |
| 答えは本やネットにある | 答えは、まだだれも知らないかも |
| まとめたら終わり | わかったことから、次の問いが生まれる |
あなたが調べつづける「問い」のこと
「環境」「教育」は、関心のある分野の名前。そこから「だれの・どんな場面の・何を知りたいか」まで一文にすると、探究を進められる「問い」になります。このアプリでは、この問いを「あなたのテーマ」と呼びます。
| 例 | このままだと | |
|---|---|---|
| 分野 | まちづくり・環境・教育 | 広すぎて、何を調べるか決まらない |
| 問い | 車を持たないお年寄りは、買い物のとき何に困っているのか? | だれに、何を聞けばいいかが見える |

分野のままだと動けない。問いにすると動ける
身近な「好き」も、問いにできる
| 関心のある分野 | 問い(探究テーマ) |
|---|---|
| 部活・スポーツ | 部活の練習で、けがが多い時期や場面はあるのか? |
| SNS | 同じニュースでも、SNSで広まりやすい書き方は何がちがうのか? |
| 地元・まち | 地元の高校生は、商店街のイベントをどこで知り、なぜ行かないのか? |
| 外国から来た友だち | 日本語を学ぶ中学生は、授業のどんな場面でつまずきやすいのか? |
わかりやすくするための例です
志望理由書も面接も、テーマで1本につながる
総合型選抜では、志望理由書に「大学で何を探究したいか」を書き、面接では「なぜその問いなの?」「何を調べた?」と深く聞かれます。テーマが決まると、書くことも話すことも1本につながります。
- 1志社会や誰かのために、成し遂げたいこと
- 2きっかけそう思うようになった、あなたの経験
- 3問題分析その問題は、なぜ解決しないのか
- 4解決策どうすれば解決できそうか(なくてもOK)
- 5大学での学びなぜ、この大学で学ぶ必要があるのか
「夢」に、誰かのためを足すと「志」になる
問いを探究していくと、「この人たちのために、こうしたい」という志が育っていきます。いまはふわっとしていて大丈夫。
| 夢(自分がなりたい) | 志(誰かのために成し遂げたい) |
|---|---|
| 先生になりたい | 英語が苦手な子が、楽しく学べるようにしたい |
| お医者さんになりたい | 病院が遠い町でも、安心して暮らせるようにしたい |
| 起業したい | 一人ひとりが、好きなことから学べる場をつくりたい |
わかりやすくするための例です
知って、決めて、小さく試す
読むだけでなく、2つのワークで実際にあなたの問いをつくります。AIと一緒に深めることもできます(有料版)。
- 1いいテーマの条件を知る→
- 2決め方の5つの手順→
- 3気になることを書き出す→
- 4問いを一文にする→
- 5小さく試す
2いいテーマの3つの条件
この3つがそろえば、いいテーマ
- あなたとつながっているなぜ気になったのかを、自分の経験から話せる
- 調べる方法がある本・データ・人への聞き取り・観察などで確かめられる
- 大学の学びにつながるその問いを、大学の学部や授業でさらに深められる

「有名だから」「先輩がやっていたから」だけで選ばない
「あなただけのテーマ」はどっち?
テーマ選びでよくある4つのつまずき
- 大きすぎる例:少子化を解決する → 対象・場所・期間をしぼろう
- 結論を先に決めている例:SNSは悪いと証明する → 反対の結果も出せる問いにしよう
- 調べたことを並べるだけ例:ネットの情報をまとめて終わり → 比べて、自分の考えを足そう
- 見ばえを優先する例:とりあえず「AI」「SDGs」をつける → 自分の疑問を深めよう

どれも「自分の疑問」にもどれば、ぬけ出せる
人と同じ分野でも大丈夫。ちがいは「あなたの中身」
テーマの名前だけで、合否が決まるわけではありません。同じ「まちづくり」でも、きっかけ・対象・確かめたことは人それぞれ。そこがあなただけの中身になります。
| 伝わらない | 伝わる | |
|---|---|---|
| 大学が見ているのは? | テーマのめずらしさ | あなたの経験と、確かめた中身 |
| だれも扱っていないかどうか | なぜ気になり、何を調べ、何がわかったか |
3テーマの決め方 5つの手順
テーマは、5つの手順で決める
このあとの2つのワークで、手順1と手順3を実際にやります。
- 1書き出す→
- 2下調べ→
- 3しぼって一文に→
- 4小さく始める→
- 5試して直す
「好き・困った・なんで?」を書き出す
- つい調べてしまうこと好きなことの中に、知りたいことがかくれている
- 困ったこと・不便なこと自分や家族、友だちが困っていたこと
- 「本当に?」「なんで?」と思ったことニュースや授業でモヤモヤしたこと

原因はまだ決めつけない。「なぜだろう?」のままでOK
本やデータで、下調べをする
同じような研究が見つかっても、あきらめなくて大丈夫。対象や場所を変えて確かめることに意味があります。
- すでにわかっていること本・国や自治体の調査・大学の研究紹介などから
- 自分の場面に当てはまるか、わからないこと全国の調査が、あなたの町にも当てはまるとは限らない
- 自分で確かめたいことここが、あなたの探究の中身になる
対象と場面をしぼって、問いを一文にする
| しぼる | 例 |
|---|---|
| 関心(分野) | まちづくり |
| 対象(だれの) | 車を持たないお年寄り |
| 場面(いつ・どこで) | 毎日の食料品の買い物 |
| 問い | 車を持たないお年寄りは、買い物のとき、何がいちばんの負担になっているのか? |

「だれの・どんな場面の・何を知りたいか」が入れば、問いになる
最初の一歩は、小さく始める
3人に聞いただけで、町全体のことは言えません。でも、次に何を調べればいいかは見えてきます。
- 対象をしぼるまずは話を聞けそうな3人から
- 期間を区切る今週中に、1回だけやってみる
- 確かめることを1つにする「何がいちばん大変か」だけを聞く

最初の一歩のゴールは「解決」ではなく「次の手がかり」
試してみて、問いを直していく
予想とちがっても、失敗ではありません。「何を確かめて、なぜ問いを変えたか」を記録しておくと、面接でそのまま話せます。
| 最初の問い | 話を聞いたあとの問い |
|---|---|
| お年寄りは、お店が遠くて困っているのでは? | お年寄りは、重い荷物を持ち帰ることに困っているのでは? |
予想とちがう困りごとが出てきた例です
問いと、最初にできること
文系・理系で方法を分ける必要はありません。まちづくりの問いでも、データをグラフにする方法が役立ちます(わかりやすくするための例で、実際の生徒の事例ではありません)。
| 時期 | やること | 中身 |
|---|---|---|
| まちづくり | 地元の高校生は、商店街のイベントをどこで知り、なぜ行かないのか? | 最初にできること:友だち5人に、知ったきっかけと行かない理由を聞く |
| 教育 | テスト前の高校生は、どんな場面で勉強をあきらめてしまうのか? | 最初にできること:クラスの3人に、あきらめた日のことを聞く |
| 医療・健康 | 部活の練習で、けがが多い時期や場面はあるのか? | 最初にできること:部の1年分のけがの記録を、月ごとに数える |
| 環境 | 通学路で、ポイ捨てが多い場所に共通点はあるのか? | 最初にできること:1週間、通学路のごみを場所ごとに数える |
| 情報・データ | 市の図書館の利用者は、曜日や季節でどう変わるのか? | 最初にできること:市が公開しているデータを探して、グラフにする |

