1大学・学部の選び方
学部の名前より、「学べること」で選ぶ
同じテーマでも、学部によって「どんな見方で深めるか」がちがいます。法律から見るのか、お金の流れから見るのか、まちのつくりから見るのか。あなたが一番深めたい見方ができる学部を選ぼう。
| あなたのテーマ | 深められる学部の例 |
|---|---|
| まちづくり | 総合政策学部・法学部・経済学部・建築学科 |
| 子どもの学び | 教育学部・心理学部・社会学部 |
| けがを防ぐ | スポーツ科学部・医療系学部・工学部 |
同じテーマでも、いろいろな学部で学べる
大学が求める人を知る
大学は学部ごとに「こんな人に来てほしい」という方針を公開しています。これを「アドミッション・ポリシー」といいます。
志望理由書では、この「求める人」と自分がどう重なるかを書きます。だから大学選びの段階で、ポリシーを読んで「自分に合うか」を確かめておくと、あとでぐっと書きやすくなります。
| 伝わらない | 伝わる | |
|---|---|---|
| うちの学部には、こんな人に来てほしい | なんとなく選ぶ | 求める人と自分を重ねる |
| だと、伝わらない | 志望理由に説得力が出る |
出願の条件は、大学ごとにちがう
条件は、大学の「募集要項」に書いてあります。毎年変わることがあるので、必ずその年の公式の募集要項で確認しよう。
- 評定平均「3.5以上」などの基準がある大学も
- 英語の資格「英検2級以上」などが条件や加点に
- 選考の中身書類・小論文・面接・プレゼンなど
- 日程出願期間・試験日・合格発表
あなたに合わせて、志望校リストをつくろう
まずは次のレッスンで、本物の募集要項(慶應義塾大学SFC)を一緒に読んでみよう。志望校がもう決まっている人も、まだ全然の人も大丈夫。あなたに合ったステップで進めるよ。
- 1本物の募集要項を読む→
- 2ポリシーを読む→
- 3併願を考える→
- 4志望校リストをつくる
2本物の募集要項を読んでみよう
まず表紙で、「いつの・どの入試か」を確かめる
①「2026夏秋AO」が入試の名前。SFCには春・夏秋・冬のAO入試があって、要項はそれぞれ別です。②これが「募集要項」。毎年作り直されて、この年は5月に公開されました。
マーカーの「AO入試」は、総合型選抜のこと。大学によって呼び方がちがうので、自分の受ける入試の名前を確かめよう。

要項は毎年作り直される。必ず、受ける年のものを読もう
目次で、見るところに印をつける
いきなり全部読まなくて大丈夫。まずは目次で、マーカーの6つを探そう。募集人員・入学試験の内容・日程・出願資格・出願期間・出願に必要なもの。この6つで、出願に必要なことのほとんどがわかります。
学部が「どんな人に来てほしいか」を読む
SFCの要項には、学部長のメッセージとして「期待する学生」がのっています。総合政策学部は、政策を「人が行動を選んで、決めること」ととらえる学部です。
①は、この学部がいちばん大事にしていること。「社会の変化を、自分自身の問題として引き受けて、解決策を示す」。志望理由書では、ここに自分の経験を重ねて書きます。

マーカーの言葉は、志望理由書で「自分と重ねる」ところ
1次は書類、2次は面接
①1次選考は、出した書類だけで決まります。②2次選考は、1次に合格した人だけが受ける面接(1人30分ほど)。最後の合否は、1次の評価とあわせて決まります。
つまり、書類がいちばん大事。志望理由書や活動報告に、時間をかける価値があります。

1次の書類で、勝負の大部分が決まる
出願資格は、4つを「全部」満たすこと
出願資格は、マーカーの通り4つを全部満たす人。1は「高校を卒業する見込み」などの条件です。
①は「第一志望で、合格したら必ず入学すると約束できる」こと。これを専願といいます。SFCのAOには、評定平均や英検の数字の条件はありません。大学によっては「評定4.0以上」などがあるので、志望校ごとに必ず確かめよう。
注意の欄も、読み飛ばさない
①同じ期のAO入試で、総合政策学部と環境情報学部の両方に出すことはできません。どちらの学部にするかを決めてから出願します。こういう大事なことは、小さな「注意」の欄に書いてあることが多いです。
締切は、1分でも遅れたらアウト
①オンライン申請は8月3日から9月1日の15時まで。②2次の面接の日は学部ごとにちがいます(総合政策学部は10月17日か18日)。
下のマーカーに「締切までに終わらなかった場合は、理由の如何によらず一切受け付けない」とあります。締切の1日前に終わらせる計画を立てよう。

締切の「1日前」を、自分の締切にしよう
提出書類は、人に頼むものから準備する
①志望理由・入学後の学習計画・自己アピールは、文章(2000字以内)と、A4で2枚までの自由記述の2つを出します。
マーカーの「志願者評価」は、あなたをよく知る2人に評価を書いてもらうもの。「調査書」は高校に発行してもらうもの。人に頼むものは時間がかかるので、いちばん先に頼もう。

自分で書くものより、人に頼むものを先に
志望理由書で書くことも、要項にある
①書くのは「志望理由」「入学後の学習計画」「自己アピール」の3つ。マーカーの通り、日本語なら2000字以内です。
大学ごとに、書くことも字数もちがいます。志望理由書を書く前に、必ず要項で「何を・何字で」を確かめよう。
同じ順番で、自分の志望校の要項を読もう
フェーズ6の「志望校ごとのルート」では、要項のURLかPDFを送ると、AIが読みとってまとめてくれます(有料版)。でも最初の1回は、自分の目で読んでみよう。読み方がわかると、どの大学の要項でも迷わなくなります。
- 1表紙で年度と入試名→
- 2目次で6つに印→
- 3求める学生と出願資格→
- 4日程と提出書類
33つのポリシーを読む
大学は、3つの方針を公開している
2017年度から、すべての大学がこの3つの方針を決めて、公開することになっています。大学や学部のホームページで読めます。
- 1入口アドミッション・ポリシー→
- 2中身カリキュラム・ポリシー→
- 3出口ディプロマ・ポリシー

総合型選抜でいちばん大事なのは「入口」のポリシー
アドミッション・ポリシーは、キーワードに線を引く
線を引いた言葉が、大学が見たいポイント。あなたの経験と重なる言葉を探そう。
線を引いた言葉と、あなたの経験をつなぐ
| ポリシーの言葉 | あなたの経験 |
|---|---|
| 自ら行動してきた人 | 商店街の店主5人に、話を聞きに行った |
| 分野をこえて学ぶ意欲 | 買い物の問題を、福祉と交通の両方から考えたい |
| 人と話し合った経験 | 聞いた話をクラスで発表して、意見をもらった |
わかりやすくするための例です

重なる言葉が多い大学ほど、志望理由書に説得力が出る
ポリシーに合うのは、どっち?
カリキュラムで、「何を学べるか」を確かめる
「この先生のもとで、この授業を受けたい」と具体的に言えると、「なぜこの大学?」に答えられます。
- 授業(シラバス)テーマに近い授業があるか
- 先生・研究室・ゼミテーマを研究している先生がいるか
- 学び方フィールドワーク・留学・少人数のゼミなど
- 卒業後どんな力がつき、どんな道に進む人が多いか
4募集要項の読み方
出願のルールがまとめて書いてある説明書
大学のホームページで、出願の数か月前に公開されることが多いです。条件は毎年変わることがあるので、必ずその年のものを見よう。
- 出願資格評定平均・英語の資格など、出願できる条件
- 選考方法1次・2次で何をするか(書類・小論文・面接など)
- 日程出願期間・試験日・合格発表・入学手続き
- 専願か併願か合格したら必ず入学する約束があるか
- 提出書類志望理由書・活動報告書・調査書・資格の証明など
総合型選抜の日程には、決まりがある
実際の日程は大学ごとにちがいます。9月に入ってすぐ出願が始まる大学もあるので、書類の準備は夏までに進めよう。
| 時期 | やること | 中身 |
|---|---|---|
| 9月1日以降 | 出願が始まる | これより前には出願できない |
| 11月1日以降 | 合格発表 | これより前には発表されない |
この募集要項、あなたは出願できる?
| 項目 | 書いてあること |
|---|---|
| 出願資格 | 評定平均3.5以上。英検2級以上が望ましい |
| 選考 | 1次:書類審査 2次:小論文・面接 |
| 出願期間 | 9月10日〜9月20日(必着) |
| 合格発表 | 11月5日 |
| 入学 | 専願(合格したら必ず入学) |
わかりやすくするための架空の例です
わからないことは、大学に直接聞こう
行ったら、聞いたことと感じたことをメモしておこう。志望理由書の「なぜこの大学?」の材料になります。活動のタブでカードにもできるよ。
- テーマに近い授業や先生「〇〇を学べる授業はありますか?」
- 総合型選抜で見ているところ「書類では、どんな点を大事にしていますか?」
- 在学生の学び方ゼミ・フィールドワーク・留学のようす

