フェーズ2「大学・学部を知る」

総合型選抜の大学・学部の選び方|3つのポリシーと募集要項の読み方

総合型選抜で志望校を決めるときの、大学・学部の選び方。アドミッション・ポリシーなど3つのポリシーの見方と、募集要項で必ず確かめる出願条件を解説します。

アプリの授業 4本・約22分ぶんの要点

1大学・学部の選び方

コツ 1

学部の名前より、「学べること」で選ぶ

同じテーマでも、学部によって「どんな見方で深めるか」がちがいます。法律から見るのか、お金の流れから見るのか、まちのつくりから見るのか。あなたが一番深めたい見方ができる学部を選ぼう。

あなたのテーマ深められる学部の例
まちづくり総合政策学部・法学部・経済学部・建築学科
子どもの学び教育学部・心理学部・社会学部
けがを防ぐスポーツ科学部・医療系学部・工学部

同じテーマでも、いろいろな学部で学べる

コツ 2

大学が求める人を知る

大学は学部ごとに「こんな人に来てほしい」という方針を公開しています。これを「アドミッション・ポリシー」といいます。

志望理由書では、この「求める人」と自分がどう重なるかを書きます。だから大学選びの段階で、ポリシーを読んで「自分に合うか」を確かめておくと、あとでぐっと書きやすくなります。

伝わらない伝わる
うちの学部には、こんな人に来てほしいなんとなく選ぶ求める人と自分を重ねる
だと、伝わらない志望理由に説得力が出る
コツ 3

出願の条件は、大学ごとにちがう

条件は、大学の「募集要項」に書いてあります。毎年変わることがあるので、必ずその年の公式の募集要項で確認しよう。

  • 評定平均「3.5以上」などの基準がある大学も
  • 英語の資格「英検2級以上」などが条件や加点に
  • 選考の中身書類・小論文・面接・プレゼンなど
  • 日程出願期間・試験日・合格発表
このあとやること

あなたに合わせて、志望校リストをつくろう

まずは次のレッスンで、本物の募集要項(慶應義塾大学SFC)を一緒に読んでみよう。志望校がもう決まっている人も、まだ全然の人も大丈夫。あなたに合ったステップで進めるよ。

  1. 1本物の募集要項を読む→
  2. 2ポリシーを読む→
  3. 3併願を考える→
  4. 4志望校リストをつくる

2本物の募集要項を読んでみよう

表紙

まず表紙で、「いつの・どの入試か」を確かめる

①「2026夏秋AO」が入試の名前。SFCには春・夏秋・冬のAO入試があって、要項はそれぞれ別です。②これが「募集要項」。毎年作り直されて、この年は5月に公開されました。

マーカーの「AO入試」は、総合型選抜のこと。大学によって呼び方がちがうので、自分の受ける入試の名前を確かめよう。

メパ

要項は毎年作り直される。必ず、受ける年のものを読もう

目次

目次で、見るところに印をつける

いきなり全部読まなくて大丈夫。まずは目次で、マーカーの6つを探そう。募集人員・入学試験の内容・日程・出願資格・出願期間・出願に必要なもの。この6つで、出願に必要なことのほとんどがわかります。

求める学生

学部が「どんな人に来てほしいか」を読む

SFCの要項には、学部長のメッセージとして「期待する学生」がのっています。総合政策学部は、政策を「人が行動を選んで、決めること」ととらえる学部です。

①は、この学部がいちばん大事にしていること。「社会の変化を、自分自身の問題として引き受けて、解決策を示す」。志望理由書では、ここに自分の経験を重ねて書きます。

メパ

マーカーの言葉は、志望理由書で「自分と重ねる」ところ

入学試験の内容

1次は書類、2次は面接

①1次選考は、出した書類だけで決まります。②2次選考は、1次に合格した人だけが受ける面接(1人30分ほど)。最後の合否は、1次の評価とあわせて決まります。

つまり、書類がいちばん大事。志望理由書や活動報告に、時間をかける価値があります。

メパ

1次の書類で、勝負の大部分が決まる

出願資格

出願資格は、4つを「全部」満たすこと

出願資格は、マーカーの通り4つを全部満たす人。1は「高校を卒業する見込み」などの条件です。

①は「第一志望で、合格したら必ず入学すると約束できる」こと。これを専願といいます。SFCのAOには、評定平均や英検の数字の条件はありません。大学によっては「評定4.0以上」などがあるので、志望校ごとに必ず確かめよう。

注意

注意の欄も、読み飛ばさない

①同じ期のAO入試で、総合政策学部と環境情報学部の両方に出すことはできません。どちらの学部にするかを決めてから出願します。こういう大事なことは、小さな「注意」の欄に書いてあることが多いです。

日程

締切は、1分でも遅れたらアウト

①オンライン申請は8月3日から9月1日の15時まで。②2次の面接の日は学部ごとにちがいます(総合政策学部は10月17日か18日)。

下のマーカーに「締切までに終わらなかった場合は、理由の如何によらず一切受け付けない」とあります。締切の1日前に終わらせる計画を立てよう。

メパ

締切の「1日前」を、自分の締切にしよう

出願に必要なもの

提出書類は、人に頼むものから準備する

①志望理由・入学後の学習計画・自己アピールは、文章(2000字以内)と、A4で2枚までの自由記述の2つを出します。

マーカーの「志願者評価」は、あなたをよく知る2人に評価を書いてもらうもの。「調査書」は高校に発行してもらうもの。人に頼むものは時間がかかるので、いちばん先に頼もう。

メパ

自分で書くものより、人に頼むものを先に

志望理由

志望理由書で書くことも、要項にある

①書くのは「志望理由」「入学後の学習計画」「自己アピール」の3つ。マーカーの通り、日本語なら2000字以内です。

大学ごとに、書くことも字数もちがいます。志望理由書を書く前に、必ず要項で「何を・何字で」を確かめよう。

あなたの志望校でも

同じ順番で、自分の志望校の要項を読もう

フェーズ6の「志望校ごとのルート」では、要項のURLかPDFを送ると、AIが読みとってまとめてくれます(有料版)。でも最初の1回は、自分の目で読んでみよう。読み方がわかると、どの大学の要項でも迷わなくなります。

  1. 1表紙で年度と入試名→
  2. 2目次で6つに印→
  3. 3求める学生と出願資格→
  4. 4日程と提出書類

33つのポリシーを読む

3つのポリシー

大学は、3つの方針を公開している

2017年度から、すべての大学がこの3つの方針を決めて、公開することになっています。大学や学部のホームページで読めます。

  1. 1入口アドミッション・ポリシー→
  2. 2中身カリキュラム・ポリシー→
  3. 3出口ディプロマ・ポリシー
メパ

総合型選抜でいちばん大事なのは「入口」のポリシー

読み方

アドミッション・ポリシーは、キーワードに線を引く

線を引いた言葉が、大学が見たいポイント。あなたの経験と重なる言葉を探そう。

自分と重ねる

線を引いた言葉と、あなたの経験をつなぐ

ポリシーの言葉あなたの経験
自ら行動してきた人商店街の店主5人に、話を聞きに行った
分野をこえて学ぶ意欲買い物の問題を、福祉と交通の両方から考えたい
人と話し合った経験聞いた話をクラスで発表して、意見をもらった

わかりやすくするための例です

メパ

重なる言葉が多い大学ほど、志望理由書に説得力が出る

くらべてみよう

ポリシーに合うのは、どっち?

中身と出口も読む

カリキュラムで、「何を学べるか」を確かめる

「この先生のもとで、この授業を受けたい」と具体的に言えると、「なぜこの大学?」に答えられます。

  • 授業(シラバス)テーマに近い授業があるか
  • 先生・研究室・ゼミテーマを研究している先生がいるか
  • 学び方フィールドワーク・留学・少人数のゼミなど
  • 卒業後どんな力がつき、どんな道に進む人が多いか

4募集要項の読み方

募集要項ってなに?

出願のルールがまとめて書いてある説明書

大学のホームページで、出願の数か月前に公開されることが多いです。条件は毎年変わることがあるので、必ずその年のものを見よう。

  • 出願資格評定平均・英語の資格など、出願できる条件
  • 選考方法1次・2次で何をするか(書類・小論文・面接など)
  • 日程出願期間・試験日・合格発表・入学手続き
  • 専願か併願か合格したら必ず入学する約束があるか
  • 提出書類志望理由書・活動報告書・調査書・資格の証明など
国のルール

総合型選抜の日程には、決まりがある

実際の日程は大学ごとにちがいます。9月に入ってすぐ出願が始まる大学もあるので、書類の準備は夏までに進めよう。

時期やること中身
9月1日以降出願が始まるこれより前には出願できない
11月1日以降合格発表これより前には発表されない
読んでみよう

この募集要項、あなたは出願できる?

項目書いてあること
出願資格評定平均3.5以上。英検2級以上が望ましい
選考1次:書類審査 2次:小論文・面接
出願期間9月10日〜9月20日(必着)
合格発表11月5日
入学専願(合格したら必ず入学)

わかりやすくするための架空の例です

オープンキャンパス・説明会

わからないことは、大学に直接聞こう

行ったら、聞いたことと感じたことをメモしておこう。志望理由書の「なぜこの大学?」の材料になります。活動のタブでカードにもできるよ。

  • テーマに近い授業や先生「〇〇を学べる授業はありますか?」
  • 総合型選抜で見ているところ「書類では、どんな点を大事にしていますか?」
  • 在学生の学び方ゼミ・フィールドワーク・留学のようす

おさらいクイズ

押すと答えが出るよ

  • Q学部の名前が同じなら、学べることも同じだ

    × まちがい

    同じ名前の学部でも、授業や先生、学び方は大学ごとにちがいます。名前だけで決めず、中身を確かめよう。

  • Q「お年寄りの買い物」がテーマの人。深められそうな学部は?

    福祉・政策・経済・建築など、いくつもある

    同じテーマでも、福祉から見るか、政策から見るか、まちのつくりから見るかで学部が変わります。どの見方で深めたいかを考えよう。

  • Q出願の条件(評定・英語の資格・日程)は、どこで確かめる?

    その年の、大学の公式の募集要項

    条件は毎年変わることがあります。必ずその年の公式の募集要項で確かめよう。次のレッスンで、本物の募集要項を一緒に読んでみるよ。

  • Q総合政策学部が求めているのは、どんな人?

    社会の変化を自分の問題として引き受け、解決策を考える人

    要項に「社会の変容を『自分自身の問題』として引き受けて解決策を提示する」とあります。自分の経験の中で、社会の問題を自分ごととして動いたことを探してみよう。

  • QSFCの夏秋AOでは、総合政策学部と環境情報学部の両方に出願できる

    × まちがい

    要項の注意に「総合政策学部と環境情報学部へ併願をすることはできません」とあります。どちらか1つを選んで出願します。

  • Qオンライン申請の締切(9月1日15時)に間に合わなかったら?

    どんな理由でも、受け付けてもらえない

    要項に「理由の如何によらず一切出願を受付けできません」とあります。早めに終わらせよう。

  • QSFCのAO入試で、志望理由などの文章(日本語)は何字以内?

    2000字以内

    日本語なら2000字以内、英語なら4000字以内です。字数は大学ごとにちがうので、必ず要項で確かめよう。

  • Q「どんな人に来てほしいか」が書いてあるのはどれ?

    アドミッション・ポリシー

    アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)です。総合型選抜は、この方針に合う人かどうかを見る入試です。

  • Qほかの大学でも言える理由だけで、志望理由書は十分だ

    × まちがい

    「ほかの大学ではなく、なぜこの大学か」まで書けると強くなります。授業・先生・学び方など、その大学にしかないものを探そう。

  • Q「なぜこの大学?」の答えとして、いちばん具体的なのは?

    地域交通を研究する先生のゼミで、買い物の負担を減らすしくみを学びたいから

    先生・ゼミ・学びたいことが入っていて、その大学でしか言えない理由になっています。

  • Q総合型選抜の合格発表は、国のルールでいつ以降?

    11月1日以降

    11月1日以降です。出願は9月1日以降。この2つの日付は覚えておこう。

  • Q評定平均が3.4のAさん。上の大学に出願できる?

    できない(評定が足りない)

    出願資格の「3.5以上」に届いていないので、出願できません。評定の条件は、早めに確かめておこう。

  • Q「英検2級以上が望ましい」と書いてあれば、英検がないと出願できない

    × まちがい

    「望ましい」は必須ではありません。ただ、持っていると有利になることがあります。「必須」「以上」「望ましい」の言葉のちがいに注意しよう。

  • Q「9月20日(必着)」の意味は?

    9月20日までに、大学に届いていればOK

    「必着」は、その日までに大学に届くこと。「消印有効」なら、その日までに郵便局で出せばOK。ちがいに注意しよう。

メパ

この内容は、アプリのフェーズ2で学べます

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