フェーズ1「総合型選抜を知る」

総合型選抜とは?旧AO入試との違いと、合否を分ける4つのポイント

総合型選抜(旧AO入試)のしくみを、高校生向けにやさしく解説。一般選抜・学校推薦型選抜との違い、1次と2次の中身、加点方式とマッチング入試、大学ごとに求める人がちがう理由まで。

アプリの授業 5本・約18分ぶんの要点

1大学入試が変わった

社会が変わった

大学入試は、社会の変化に合わせて変わっている

この変化に合わせて、大学は「点数」だけでなく「どんな人か」を見る入試を増やしてきました。

メパ

「点数」だけでなく「どんな人か」も見る時代になったんだ

名前も変わった

2021年度から、入試の名前が変わった

前の名前今の名前
一般入試一般選抜
AO入試総合型選抜
推薦入試学校推薦型選抜
メパ

家族や先生が「AO」と言ったら、総合型選抜のことだよ

3つの入試

大学入試は、大きく3つ

入試どうやって決まる?
総合型選抜書類と面接などで、能力・意欲・目的意識を総合的に見る
公募推薦大学の出願条件をクリアし、校長の推薦があれば受けられる(学校推薦型)
指定校推薦大学が指定した高校の生徒が対象。校内の選考で選ばれる(学校推薦型)
一般選抜学力検査や共通テストの点数で決まる
メパ

総合型選抜は、学校の推薦がなくても自分で出願できる

2総合型選抜の試験の中身

試験の流れ

総合型選抜は、1次と2次の2段階が多い

1次の書類に通った人が、2次の試験に進みます。どちらも、このアプリで準備していきます。

やること見られること
1次(書類)志望理由書・活動報告書・調査書などを出すあなたの経験や志、大学との相性
2次(試験)小論文・面接(プレゼンや口頭試問のことも)その場で考える力・伝える力=学力

大学・学部によって、中身や回数はちがいます(1回の試験で書類と面接をする大学もあります)。必ず募集要項で確認しよう

メパ

1次は「書いて伝える」、2次は「その場で考えて話す」

国のルール

総合型選抜でも、学力はちゃんと見られる

「総合型選抜は学力がいらない」は誤解です。国のルールで、学力も見ることになっています。そのための試験が、2次の小論文や面接です。

メパ

2次の小論文と面接は、学力を見るための試験なんだ

見られる学力

2次で見られるのは、この3つの力

この3つは、国が「学力の3つの要素」として大事にしているものです。

  • 知識・技能テーマや学部の分野について、基礎を知っているか(小論文・口頭試問)
  • 思考力・判断力・表現力知識を使って考え、自分の意見を筋道立てて伝えられるか(小論文・面接)
  • 主体的に学ぶ姿勢自分から動き、人と協力しながら学んできたか(面接・書類)
メパ

知識をためて、考えて、伝える。この練習を早めに始めよう

3推薦入試が半分を超えた

いまの大学入試

ついに「一般選抜が少数派」の時代へ

2人に1人以上が、推薦入試で大学に入っています(総合型選抜19.5%、学校推薦型選抜34.1%)。

メパ

一般選抜だけが「ふつう」じゃない時代なんだ

総合型選抜が急増

いまは5人に1人が総合型選抜で入学

2000年度は1.4%だった総合型選抜が、2025年度は19.5%に。25年で約14倍です。もう一般入試だけで考える時代ではありません。

メパ

25年で約14倍。いちばん伸びている入試だよ

親の世代とのちがい

「自分の頃の受験」と「今の受験」は別もの

家族と進路の話をするときは、「今の受験はこう変わったんだよ」と伝えてみよう。

親の世代の受験(15〜30年前)今の受験
一般入試が大半推薦入試が半分以上
偏差値で大学を選ぶ学部のポリシーとの相性で選ぶ
5教科の学力勝負興味・経験を言葉にする力が勝負
学校や塾に任せれば安心変化の途中なので、正しい情報が大事
メパ

家族には「今は半分以上が推薦なんだよ」と伝えるとわかりやすいよ

4総合型選抜の4つのポイント(1)

4つのポイント

総合型選抜の特徴は、この4つ

  • 加点方式得意を伸ばして評価される
  • マッチング入試大学との相性で決まる
  • 試験の時期が早い高3の秋に合格が決まることも
  • 逆転合格ができる今の偏差値だけでは決まらない
メパ

一般選抜と「ほぼ逆」の入試だと思うと、わかりやすいよ

ポイント 1

加点方式:得意を伸ばす入試

一般選抜は当日の点数で勝負(苦手をなくす)。総合型選抜は、面接・書類・活動・研究・プレゼンなど、あなたの得意を積み上げて評価されます。

メパ

苦手を消すより、得意をとがらせる入試なんだ

ポイント 2

マッチング入試:相性で決まる

点数で線を引くのではなく、大学が「求めている人」と合うかどうかで決まります。就職活動と同じしくみです。

メパ

就活と同じ。「合うかどうか」で決まるんだ

大学が求める人

大学によって、求める人はこんなにちがう

大学が求める人は「アドミッション・ポリシー」で公開されています。自分がどこに合うかを知ることが、合格への第一歩です。

メパ

志望校の「アドミッション・ポリシー」は、必ず読んでおこう

5総合型選抜の4つのポイント(2)

ポイント 3

試験の時期が早い:9月から出願

総合型選抜は、1年でいちばん早い入試。高3の秋に合格が決まることもあります(大学によって日程はちがいます)。

メパ

総合型選抜は、1年でいちばん最初の入試だよ

ポイント 4

逆転合格ができる

今の評定や高校の偏差値がそこまで高くなくても、上位大学に合格している人がたくさんいます。総合型選抜は、一般選抜より倍率が低いことも多いです。

入試2020年2023年
総合型選抜2.2倍1.8倍
学校推薦型(公募)2.7倍2.0倍
一般選抜(合計)3.6倍2.6倍

私立大学の倍率。一般選抜は受験者÷合格者、総合型・学校推薦型は志願者÷合格者。出典:旺文社 教育情報センター(2023年9月29日)

メパ

倍率は、一般選抜より低いことが多いんだ

おさらいクイズ

押すと答えが出るよ

  • Q「AO入試」の今の名前は?

    総合型選抜

    2021年度から「総合型選抜」になりました。

  • Q友だちが「指定校推薦をねらってる」と言った。これはどの入試?

    学校推薦型選抜

    指定校推薦は、学校推薦型選抜の1つ。校内の選考で選ばれた人が出願します。

  • Q総合型選抜は、校長の推薦がないと出願できない

    × まちがい

    推薦が必要なのは学校推薦型選抜。総合型選抜は、大学の条件を満たせば自分で出願できます。

  • Q総合型選抜の2次試験では、小論文や面接をすることが多い

    ○ 正しい

    そのとおり。1次の書類に通ったあと、2次で小論文や面接があります。プレゼンや口頭試問をする大学もあります。

  • Q総合型選抜で、学力を見るための試験として多いのは?

    小論文と面接

    小論文と面接です。知識・技能、思考力・判断力・表現力などを、その場で考えて書く・話すことで見られます。

  • Q総合型選抜は、学力をまったく見ない入試だ

    × まちがい

    誤解です。国のルール(大学入学者選抜実施要項)で、総合型選抜でも知識・技能、思考力・判断力・表現力などを評価することになっています。

  • Q総合型選抜の流れを、順番に並べよう

    出願(書類を出す) → 1次(書類審査) → 2次(小論文・面接) → 合格発表

    書類を出して1次の審査に通ると、2次の小論文や面接に進みます。

  • Q2025年度、推薦入試で大学に入学した人の割合は?

    半分以上

    53.6%(総合型選抜19.5%+学校推薦型選抜34.1%)。推薦入試で入学する人が、半分を超えています。

  • Q2025年度、総合型選抜で入学した人は、およそ何人に1人?

    5人に1人

    19.5%なので、およそ5人に1人。2023年度の14.8%(7人に1人)から、さらに増えました。

  • Q総合型選抜で入学する人は、ここ数年で減っている

    × まちがい

    逆です。14.8%(2023年度)→16.1%(2024年度)→19.5%(2025年度)と、増え続けています。

  • Q数学は苦手。でも地図が大好きで、旅行先の地形を調べ続けている。総合型選抜では?

    興味の深さが、評価される材料になる

    総合型選抜は加点方式。苦手があっても、興味を深く掘り下げた経験が評価の材料になります。

  • Q総合型選抜が「マッチング入試」と言われるのはなぜ?

    大学が求める人と合うかどうかで決まるから

    大学が求める人物像(アドミッション・ポリシー)と、あなたが合うかどうかで決まります。

  • Q総合型選抜では、どの大学も同じタイプの学生を求めている

    × まちがい

    大学・学部ごとに、求める人はちがいます。それが書かれているのが「アドミッション・ポリシー」です。

  • Q試験が早い順に、並べてみよう

    総合型選抜 → 学校推薦型選抜 → 一般選抜

    総合型選抜は9月から出願、学校推薦型選抜は11月ごろ、一般選抜は1〜2月に試験があります。

  • Q総合型選抜の出願が始まるのは?

    高3の9月以降

    出願は9月以降です。大学によって日程はちがうので、志望校の募集要項は必ず確認しよう。

  • Q総合型選抜で「逆転合格」ができるのはなぜ?

    今の偏差値だけで決まらないから

    見られるのは、あなたの経験・興味の深さ・大学との相性。今の偏差値だけでは決まりません。

メパ

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